こんにちは、ウェブデザインパレットのmisaです。
近年、Webサイトの高速化とSEO対策は、ますます重要になっています。
その中で、imgタグのloading属性は、これら2つの課題を解決するのに役立つ要素として注目されています。
今回は、loading属性の仕組み、具体的な使用方法、そしてSEOへの影響について詳しく解説します。
loading属性とは?
imgタグのloading属性は、画像の読み込みタイミングを制御するための属性です。
2020年にHTMLに正式に導入され、近年、Webサイトのパフォーマンス向上やSEO対策に不可欠な要素として注目されています。
loading属性には、以下の2つの値を設定できます。
eager
loading="eager"
は画像をすぐに読み込みます。従来のimgタグと同じ動作です。
ファーストビューに表示される画像などに設定します。
lazy
loading="lazy"
は画像がブラウザの視覚ビューポート内に進入するまで読み込みを遅延します。具体的には、ユーザーがスクロールして画像が画面に表示される直前まで読み込まれません。
lazyを設定するメリット
ページの読み込み速度向上
特に、画像が多いページや大きな画像ファイルを使用している場合に効果を発揮します。ユーザーが最初に閲覧する部分の読み込み速度が速くなるため、ページ全体の読み込み速度が向上します。
SEO対策
近年の検索エンジンは、ページの読み込み速度をランキングの指標の一つとしているため、loading属性を活用することでSEO対策にも効果が期待できます。
モバイル端末のデータ通信量節約:
画像の読み込みが遅延されるため、モバイル端末で閲覧する際のデータ通信量を節約できます。
loading属性の使い方
<img src="https://www.example.com/images/photo.jpg" alt="風景写真" height="400" width="600" loading="lazy">
上記のように、imgタグにloading="lazy"
を追加するだけで、画像の読み込みを遅延させることができます。
loading属性の注意点
ファーストビューの画像に使用するとパフォーマンスが低下する
loading="lazy"
をファーストビューの画像に使用すると、その画像の表示が遅れるため、ページ全体の表示速度が低下します。したがって、ページの上部に配置される画像にはloading="eager"
を指定するのが望ましいです。
ページ内リンクの位置がずれることがある
loading="lazy"
を指定された画像は読み込まれるまで高さが0になるため、ページ内リンクで移動した位置が画像の読み込み前後で変わり、結果としてリンク先の位置がずれてしまいます。
画像にwidth
とheight
を設定すると、読み込まれていない状態でも高さが保持されるため、遅延読み込みの前後でページの高さが変わらなくなります。設定するwidth
とheight
の値は、可能な限り画像のオリジナルの大きさを指定すると良いでしょう。
<img src="https://www.example.com/images/photo.jpg" alt="風景写真" height="400" width="600" loading="lazy">
loading属性とSEO
loading属性は、ページの読み込み速度を向上させることで、SEOにもプラスの影響を与えます。
検索エンジンは、ユーザーにとって快適な閲覧体験を提供できるWebサイトを高く評価するため、ページの読み込み速度は重要な指標の一つとなっています。
期待できるSEO効果
検索順位の向上:
ページの読み込み速度が速くなることで、検索結果における順位が向上する可能性があります。
ユーザー滞在時間の延長:
ページの読み込み速度が速いと、ユーザーがサイトに滞在する時間が長くなり、離脱率が低下する可能性があります。
コンバージョン率の向上:
ユーザー滞在時間が長くなることで、商品の購入やサービスの申し込みなど、コンバージョンに至る可能性が高くなります。
まとめ
今回は、loading属性の仕組み、具体的な使用方法、そしてSEOへの影響についてく解説しました。
imgタグのloading属性は、WebサイトのパフォーマンスとSEOを向上させるための重要な役割です。
まだ導入していない場合は、ぜひ今日から活用してみましょう。
では、また~✨